トレンド その3

信頼はプロセスにあり。消費者からの信頼を勝ち取るブランドコミュニケーションとは

背景

顧客が好むチャネルを通じてエンゲージすることは重要ですが、それだけで顧客の信頼を得られるわけではありません。 消費者はスパムや迷惑なコミュニケーションを警戒しています。送信者や発信者を特定できない場合や、メッセージの信憑性をすぐに確認できない場合は、エンゲージメントが低下する傾向にあります。 

幸いにも、最新のコミュニケーションツールを活用することで、企業はチャネル全体でブランドロゴや認証マークを表示し、自社の正当性を証明することが可能になりました。これにより、顧客は即座に安心でき、エンゲージメント率の向上につながります。我々はこれをブランドコミュニケーションと呼んでいます。例をいくつかご紹介します。
 

  • ブランドコールでは、着信時に会社の名前とロゴが表示され、その通話が正当なものであることを顧客に保証します。

  • ブランドメッセージングはRCSを活用することで企業名、ロゴ、キャッチフレーズなど、認証済みのブランディング要素をSMSに含めることができ、送信元企業を即座に認識できるようになります。

  • ブランドメールは、メッセージ識別用ブランドインジケーター(BIMI)により、顧客の受信ボックスに送信されるすべてのメールにロゴを添付し、企業の認知度を高めることができます。

  • 認証バッジは、企業名の横に表示され、その企業の信憑性を示しています。たとえば、Facebook Messengerでは青いチェックマーク、WhatsAppでは緑のチェックマーク、RCSを使用している企業のメッセージにはチェックマークが表示され、その企業が正当で信頼できることを示す視覚的な指標として機能します。
     

信頼できるコミュニケーションのこれらの要素は、不正行為のリスクを軽減し、企業からのコミュニケーションに対する消費者の信頼を築くことができます。その結果、顧客は企業のコミュニケーションに積極的に関与し、反応する可能性が高まります。これらを証明するデータを見てみましょう。

消費者のうち、信頼の欠如を理由として、過去1年間に特定のブランドからの購入を避けた人の割合。

消費者のうち、メッセージやソーシャルチャネルにロゴやチェックマークが表示されていれば、その企業をより信頼するようになるという人の割合。

ブランドメッセージが送られてきた場合、そのメッセージを信頼するか否か。

62% of consumers are very likely to open an email from a trusted brand.

チェックマークで信頼を示す

 認証済みブランドコミュニケーションの力

企業はすでにブランドコミュニケーションを活用し始めています。過去1年間で、消費者の56%がブランドメッセージを受け取り、そのうち75%が信頼感が向上したと回答しています。中南米の消費者に限るとこの数値はさらに高く、88%に達しています。さらに、認証バッジ付きのコミュニケーションを受信した消費者の88%は信頼感が増したと回答しており、その数字はアジア太平洋地域では90%、中南米では95%にまで増加しています。

ブランドコミュニケーションをまだ導入していない場合、今こそ検討する時です。事実、42%の消費者が信頼できるコミュニケーションを提供する企業から再購入しており、この割合は中南米では53%に跳ね上がります。 

信頼への投資は既存顧客の維持だけでなく、新規顧客の獲得にもつながります。信頼するブランドから初めて購入した消費者は4人に1人にのぼります。

The power of verified and branded communications