Twilio Messaging Insights: メッセージング分析を強化するツール
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1. イントロダクション
Twilioは、SMSやMMSなどのメッセージングを提供する強力なプラットフォームですが、配信成功率やエラー、コストを正しく分析しなければ、最適な運用はできません。そこで活用できるのが Twilio Messaging Insights です。
本記事では、具体的なユースケースを基に Twilio Messaging Insights の活用方法を解説します。
2. ユースケースと活用例
2.1 SMSの送信状況を把握したい
企業が日々大量のSMSを送信する中で、どれくらいのメッセージが正常に送信され、どれくらい失敗しているのかを把握することは重要です。Messaging Insights を活用することで、以下のポイントを確認できます。
- メッセージ送信数
- 配信成功率
- 失敗メッセージの原因(キャリア別の制限やブロックなど)
- エラーコードの詳細


活用例: ある企業では、2要素認証のワンタイムパスワードを送信するためにSMSを使い大量に送信していました。しかし、特定の国で配信成功率が低いことが判明しました。ダッシュボードで原因を調査したところ、該当のキャリアが特定の送信パターンをスパムと誤認してブロックしていることがわかりました。送信パターンを変更した結果、配信成功率が向上しました。
2.2 SMSが届かないという苦情が増えてきたので分析したい
顧客から「SMSが届かない」という問い合わせを受けた際に、どのように分析するかを解説します。
ステップ1: Errors & Warnings ダッシュボードでエラーを特定
Twilio Console にログイン
Monitor → Insights → Messages を開く
Delivery & Errorsタブを確認
- エラーコードを確認(例: 30003 - キャリアによるブロック, 30007 - コンテンツがスパムと判定された など)


ステップ2: 配信ルートやメッセージ内容を調整する
送信元の番号を変更する(Short Code, Toll-Free Number, Alpha Sender ID など)
メッセージ内容を変更し、スパムフィルタに引っかかりにくくする
Lookup API を活用して、番号が有効かどうかを事前にチェック
活用例: あるEコマース企業では、配送通知をSMSで送信していましたが、一部の顧客に届かないという問題が発生しました。Messaging Insights のエラーレポートを確認したところ、特定のキャリアで 30007 のエラーが頻発していることが判明。メッセージ内容に変更を加えたところ、ブロック率が下がり、正常に配信されるようになりました。
2.3 顧客へのSMSのエンゲージメントの状況を確認したい
エンドユーザーがSMSをどのように受け取っているかを分析することは、マーケティングやサービスの改善に役立ちます。
Link Shortening dashboardの活用ポイント:
開封率やクリック率の測定(短縮URLを利用している場合)
ユーザーがどのタイミングで反応しているかを把握
A/Bテストを行い、最も効果的なメッセージフォーマットを特定




活用例: ある小売企業がクーポンをSMSで通知した際、初回の送信ではクリック率が低いことが判明。Messaging Insights でデータを分析したところ、週末に送信したメッセージの方が反応が良いことがわかりました。次回のキャンペーンでは送信日を調整した結果、CTR(クリック率)が20%向上しました。
3. 結論
Twilio Messaging Insights は、メッセージングの配信状況を可視化し、エラーの分析やコストの最適化をサポートする強力なツールです。企業がメッセージングの成功率を向上させ、エラーを減らし、コストを削減するためには、このツールを積極的に活用することが重要です。
今後のアップデートにも期待しながら、より効率的なメッセージング運用を目指しましょう。