Twilio Serverless関連の2製品が正式リリースに!
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Twilio FunctionsおよびTwilio Assetsが2022年10月に正式リリースとなりました。これらはTwilio Serverlessを構成する主要プロダクトです。
Twilio Functionsでは、Node.jsベースのアプリケーションロジックをTwilioクラウド上でホストします。よって、ホスティングと規模拡張性の部分を弊社が管理するインフラにお任せいただくことが可能です。またTwilio Assetsを使用すると、通話中に再生したい音声ファイルやTwilio Flexのプラグインなどの静的ファイルをTwilioインフラに直接保存いただくことが可能です。
Twilio Functions & Assetsの正式リリースの意味
時計の針を巻き戻すと、実は2020年にTwilio Functionsのコード実行機能部分を正式リリースしておりました。これは、Functionsのコードロジックがデプロイ(配備展開)された後、その呼び出しおよび実行部分において99.95%のサービスレベル合意(+サービス実行の信頼性)によって保証されることを意味していました。今回2022年10月のタイミングでは、このサービスレベル合意(SLA)を、FunctionsおよびAssetsのコードやリソースの編集そしてデプロイに拡張するものであり、加えてServerless APIもそのカバー範囲に含めるものです。また、万が一問題が発生した場合には、サービス規約に基づき弊社サポート部門に対してチケットを起票いただけるようになりました。
その他の新機能
Twilio FunctionsおよびAssetsをより強固にするための投資に加え、以下のように幾つかの変更点があります。
- ドキュメントの刷新 - ドキュメントを全面的に見直し、一連の新しい例を追加しました。また、Twilio Serverless APIのドキュメントを FunctionsおよびAssetsに関するドキュメントから分離し、必要なものを見つけやすくするためにナビゲーションを更新しました。
- ランタイムハンドラ(新バージョン)- デプロイを危険にさらすことなく新機能の導入を容易にするために、ランタイムハンドラの概念を導入しました。不具合修正やセキュリティへの対処をはじめ、リクエストヘッダやクッキー(Cookie)へのアクセス等の新機能まで、あらゆるものを含む新バージョンを継続的にリリースしています。
- Functions及びAssetsを一元管理 - これまで、Twilioコンソールのナビゲーションバーには、FunctionsとAssetsがそれぞれ別項目として表示されていました。今後は、1箇所から管理を行っていただけます。
- Assets Plugin (Twilio Labs提供) - Serverless ToolkitはFunctionsとAssetsをDevOpsフローに統合する優れた方法を提供しますが、時にはローカルファイルを素早くAssetsにアップロードしてホスティングしたい場合があります。Twilio Labs提供のAssets Pluginを使えば、コマンド1つでそれが可能になります。
評価利用を早速開始!
FunctionsとAssetsを使ったことがない、あるいはしばらく使っていないという場合、今回の正式リリースがFunctionsおよびAssetsをご利用いただく理想のタイミングです。エディタを開き、まっさらな状況からFunctionsコードを書くのは大変と感じる場合は、Twilio CodeExchange(サンプルアプリケーションの一覧サイト)を頼りにするという手があります。CodeExchangeサイトにアクセスしてQuick Deploy型の(=エンドユーザー視点で手軽に試せる)アプリケーションの一覧を眺めてみてください。例えば、SMS転送アプリケーションなどは手軽に始められるアプリケーションの一例ではないでしょうか。アプリ選択後は、フォームに2、3のパラメータを記載し「Deploy」ボタンをクリックするだけで、Twilio FunctionsおよびTwilio Assets上に該当リソースがホストされた状態で皆さん向けのアプリケーションが作成されます。
コミュニケーションの未来を創造しましょう!