changelog 投稿内容のサマリ (2022年11月上旬の内容)
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Current Data Limit Usage for Super SIM in Console
2022年11月1日、フィルタ=Super SIM、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。
Twilio Super SIMに関する機能強化です。個々のSIMのデータ消費量が上限を超えると、現在の請求期間の終了時にデータ消費量がリセットされるまでの間は、それ以上の通信ができなくなります。今回の機能強化で、TwilioコンソールのSuper SIMの詳細ページ(新たな表示セクション)で、特定のSIMがデータ量の月間上限にどれだけ近づいているかを簡単に確認できるようになりました。当該セクションでは、以下の内容が表示されます。
これら情報を基に、以下のようなアクションを取る必要があるかどうかを判断できます。
- 一部のSIMをより高いデータ上限のある別フリートへ移動する
- SIMが割り当てられているフリートのデータ上限を更新(増量)する
Matching IDs & Activation Codes for Super SIM eSIM Profiles Now Available
2022年11月1日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。
Twilio Super SIMに関する機能強化です。API「/ESimProfile」を利用してSuper SIMのeSIMプロフィールをリクエストする際、新たに用意したリクエストパラメータ generate_matching_id を true に設定することで、Matching IDが付随する形でeSIMプロフィールを予約できるようになりました。この方法でプロフィールを予約すると、プロフィールを使用するeSIMのEIDを提供する必要がなくなります。EIDを事前に知ることや入手することが非常に困難な場合があり、そういったユースケースにおいて今回の機能強化は大変有効です。
eSIMプロフィールをダウンロードしてインストールする際には、SM-DP+のURLとともにMatching IDをデバイスに提供する必要がありますが、これらは両方とも、予約したプロフィールが利用可能になった時点でAPIをリソース ESimProfile から読み取ることができます。SM-DP+のURLとMatching IDを合わせたものは「アクティベーションコード」と呼ばれ、エンドユーザーが新しいeSIMプロフィールを追加するワークフローの中でデバイスでスキャンするQRコードとしてて提供されることがよくあります。
eSIMプロフィールと様々なeSIMダウンロード方法の詳細については、ドキュメントをご確認ください。
<Virtual Agent> for Google DialogFlow CX now available in Public Beta
2022年11月2日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Voice関連の機能強化です。Google Cloud Dialogflow CXのVirtual Agent機能への対応がパブリックベータ版としてリリースされました。Google CloudのDialogflow CX版とのコネクタ統合により、Welcomeインテントの検出、バージイン機能、DTMF検出・処理、複数言語対応、カスタム音声モデル、ステータスコールバック(含: センチメントスコア、トリガー起点となったインテント、コールステータス)等の高度な機能を利用することが可能です。
今回のリリースでは、お客様ニーズに合わせてVirtual Agent機能用コネクタを2種類用意しました。1つ目はDialogflow ES用コネクタで、2つ目はDialogflow CX/CCAI用コネクタです。
Google CloudのDialogflow CX機能を利用するには、先ずGoogle Cloud Platform(GCP)プロジェクトにおいて新たなDialogflow CXエージェントを作成します。そのうえで、GCP上の “Twilio” サービスアカウントに対して、DialogflowのVirtual Agent機能を実行するための権限を付与します。このステップは実際には、Google Cloud Dialogflowにおける1-クリック統合を(Twilio Voiceを対象として)実行するだけでよく、その統合設定においてDialogflow CXエージェントの詳細情報を幾つか転記しながらコネクタをオンボーディングしていきます。その後、Twilioの電話番号をTwilio Studioフロー(含: Virtual Agentウィジェット)またはTwiMLロジックに関連付け、Dialogflow CXのVirtual Agent機能を呼び出すことができるようになります。
詳細はオンボーディングガイドをご確認ください。また機能の詳細について、APIドキュメントも併せてご確認ください。
Twilio Microvisor now in Public Beta
2022年11月3日、フィルタ=Microvisor、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。
Twilio Microvisorがパブリックベータ版としてリリースされました。MicrovisorはIoTデバイスの配備展開ライフサイクル全般を通して、ネットワークへの接続性の部分だけでなく、セキュリティ面も含めたマネージドサービスを提供します。Microvisorを使用することで、大量生産され、フィールドに展開され、ネットワーク接続されたハードウェア製品を継続的にデバッグ・改善することが可能ですが、これらが可能となる背景として、展開されたデバイス毎に、無線インターフェースを介したファームウェアアップデートが行えること、そしてリモート拠点からのセキュアな回線単位のデバッグが行える点が挙げられます。MicrovisorはArm TrustZoneの機構に基づいており、通信とアプリケーションをハードウェアレベルで分離し、ハイパーバイザーアーキテクチャを活用することで、セキュリティとフェイルセーフ接続を実現します。
Conversations API Chat channel now available in Ireland
2022年11月3日、フィルタ=Conversations、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
主に欧州市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。
Twilio Conversations APIを、アイルランド(IE1)リージョンを対象として正式リリースいたしました。(対象チャネルとしては、現時点ではWeb Chatのみとなります。)今回はIE1リージョンですが、北米以外のリージョンにおける対応が進むことでデータの処理と保存場所を制御しやすくなるメリットが生じます。また、お客様のアプリケーションにより近い場所でデータ処理が行われるため、レイテンシー(遅延)を減らし、パフォーマンス向上が期待されます。
Conversations APIをIE1リージョンを対象として使用する方法については、ドキュメントをご確認ください。
CSV Download for Super SIM Usage Insights in Console
2022年11月14日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。
Twilio Super SIMのUsage Insights(利用状況インサイト機能)において、SIMの利用状況データをCSVファイルとして書き出すことができるようになりました。ボタンをクリックするだけで、現在ブラウザに表示されている表敬式データの抜粋をダウンロードできます。CSV形式のデータが手元にあれば、データベース、スプレッドシート、データ可視化ツールなど、お好みのアプリケーションを使用してその後の分析を柔軟に行えます。
利用状況インサイト機能のすべてのタブにおいて、CSVダウンロード機能に対応しています。
- Usage by Time(時間別)
- Usage by SIM(SIM別)
- Usage by Fleet(フリート別)
- Usage by Country(国別)
- Usage by Network(ネットワーク別)
Twilioコンソールの Monitor > Insights > Super SIM の画面において「Export CSV」ボタンをクリックすることで、データをCSVファイルとしてエクスポートすることができます。
<Pay> Enhancements to the <Prompt> verb allowing for dual input validation
2022年11月15日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Voiceの<Pay>機能(決済機能)に関する機能強化です。決済に係るクレジットカード等の支払情報を収集する際に利用するTwiML言語の<Prompt>動詞句に、新たな属性requireMatchingInputs
を追加しました。この属性はfor
属性と組み合わせて使用し、特定の支払情報を2回入力するよう促します。まず初回の<Prompt>動詞では、支払い情報を入力するようユーザーに促します。
2回目の<Prompt>動詞では、属性requireMatchingInputs
をtrue
に設定することで再度の情報入力を促ししますが、初回と2回目の入力が互いに検証され、入力情報が一致すれば設定された決済ゲートウェイに送信され処理されます。
属性requireMatchingInputs
の動作前提ですが、先ずACHデビットを前提とした<Pay>トランザクションである必要、また種別「purchase / tokenization」のトランザクションである必要があります。(ユーザーによる銀行口座番号やルーティング番号の入力を必要とします。)この属性を通して初回と2回目の入力が互いに検証されることでユーザーの入力エラーを事前に検出し、決済ゲートウェイから事後にエラー報告される事象を回避し、NACHAが規定するエラー率のしきい値に適合することが期待されます。
詳細については、APIドキュメントをご確認ください。