changelog 投稿内容のサマリ (2021年12月上旬の内容)
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Super SIM eSIM profiles Public Beta
2021年12月15日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Super SIM®のeSIMプロフィールをダウンロードできる機能がパブリックベータリリースとなりました。eSIMへの対応に伴い、REST APIを利用してSuper SIMプロフィールを取得すること、そして取得済みのSIMプロフィールをダウンロードすることが可能となります。なお、SIMプロフィールのダウンロードはTwilioのSM-DP+サーバから、eSIM/eUICCが有効化されているIoTデバイスに対して行われます。
Twilio Super SIMでは現在、Consumer Profile型と呼ばれるeUICC SIMをサポートしています。Consumer Profile型の前提の下でSuper SIMプロフィールをダウンロードするには、お手元のIoTデバイスに、eUICC対応のSIM(フォームファクターは不問)、またLocal Profiles Assistant(LPA)ソフトウェアが含まれなければなりません。IoTデバイスの要件に関しては、Consumer Profile型のeSIMのメリットについて詳述するブログ記事「The Benefits of “Consumer Profile” eSIMs for IoT devices(英語)」、Super SIMのeSIMプロフィールリソースについてのドキュメントをご確認ください。
Bulk Actions for Super SIM in Console
2021年12月15日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Console画面上、わずか数回のクリックで、複数のSuper SIMデバイスを一括設定できるようになりました。一括で行える設定の種別は、対象となる複数のSIMに対してステータス変更を行う(例: active
, ready
, deactivated
)、想定のフリートに対して複数SIMをバッチ式に割り当てる、の2種類となります。
一括更新作業についてはその完了を待つ必要はなく、Console画面上で他の作業を行うもよし、Console画面から離脱するもよしです。一括更新を行う段階でBulk Actionリソースが作成され、一括更新を構成する個々のSIM更新が完了するにつれ、その旨の細かな更新がかかります。全体として完了した段階で、ユーザー設定の箇所に記載されているメールアドレスに完了の旨のメールが届きます。また更新処理が完了しなかった場合、Console画面上で、どのSIMデバイスに関する更新処理が完了しなかったのかを確認することができます。この場合にはエラーメッセージとしても記録されますので、フォローアップの対象としてください。
Twilio Console画面上で、Bulk Action機能を利用して複数Super SIMデバイスを一括更新する詳細については、ドキュメントをご確認ください。
New Configurable Video Room Timeout Parameters in REST API
2021年12月15日、フィルタ=Programmable Video、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Videoでは、ビデオルームのライフサイクル管理を効率的なものにする観点から、ビデオルームに関するREST APIにタイムアウト系のパラメータが2つ(empty_room_timeout, unused_room_timeout)追加されました。
パラメータempty_room_timeoutは、最後の参加者(participant)がルームを離脱してからどれだけルームがアクティブでいられるかを示します。一方unused_room_timeoutは、参加者が最初から居ない状況下でどれだけルームがアクティブでいられるかを示します。これら2つのパラメータはルーム作成後から設定可能で、各々独立に動作します。これらパラメータの最大値は60分で、デフォルト値は5分です。
これらパラメータはREST APIで作成されたルームでのみ設定可能で、すべてのルーム種別(WebRTC Go、P2P、Group)に適用されます。逆にAd-hoc式*1に作成されたルームにおいては、これらパラメータの値は0分であり、変更できません。
これらタイムアウト系のパラメータの詳細については、ドキュメントをご確認ください。
*1 最初の参加者が接続したときにルームが作成される方法。
Voice calling in Twilio Frontline now available in Public Beta
2021年12月15日、フィルタ=Frontline、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio FrontlineはUI/UX(画面やユーザー体験)の要素を伴うSaaS型のアプリケーションサービスですが、2021年7月よりパブリックベータリリースしております。これまでFrontlineではメッセージを行うことが可能でしたが、今回、Frontlineに音声通話機能を追加したことをご報告いたします。企業のスタッフがiOSやAndroid版のスマホアプリを利用して、お客様と電話越しに会話、あるいはテキストチャットのやり取りを行うことが可能となります。
本機能リリースについて、ブログ記事「Voice calling is now available in Twilio Frontline(英語)」や該当のドキュメントも併せてお読みください。
Voice Insights Settings API
2021年12月14日、フィルタ=Elastic SIP Trunking、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
(投稿のフィルタ条件や本文記載に若干の差分がありますが) 直後の投稿と本質的に同じ内容です。
Twilio Voiceサービスについて、Voice InsightsのAdvanced Features機能、およびVoice Trace 機能の各々について、有効化・無効化の設定変更をSettings API経由でも行えるようになりました。
Voice Insights Settings API
2021年12月14日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
(投稿のフィルタ条件や本文記載に若干の差分がありますが) 直前の投稿と本質的に同じ内容です。
Twilio Voiceサービスについて、Voice InsightsのAdvanced Features機能、およびVoice Trace 機能の各々について、有効化・無効化の設定変更をSettings API経由でも行えるようになりました。
Flex Messaging: Redesigned Administrator Experience
2021年12月13日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Console画面のFlexに関する画面区画のうち、Messagingの箇所(Develop > Flex > Manage > Messaging)を刷新しました。見た目、操作性、バックエンドインフラにわたる刷新であり、また複数の不具合修正も含まれます(一部のConsole画面ではナビゲーションは「Flex > メッセージの送受信」となっています。)代表的な変更点は以下となります。
- 画面を複数タブ構成とすることで操作性を向上させています。SMS Numbersタブにおいては、Unregistered numbersの箇所も活用いただけます。
- すべての種別のアドレス(Flex Flowsとしても知られます)がCreate Address(アドレス作成)フォームから作成できるようになりました。SMSアドレスについては、SMS Numbersタブから同様に作成できます。
- WebChatアドレスがコンソール画面上で作成できるようになりました。
- SMSアドレスを新規作成する際に番号検索(完全検索・部分検索)できるようになりました。
- 登録済みの番号がときに未登録として表示される不具合は今後は発生しません。
Additional WhatsApp business profile fields (2nd website, vertical, and about) are now editable within Twilio Console
2021年12月10日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
WhatsAppビジネスアカウントのプロフィールに関して追加フィールド(例: 追加のウェブサイトURL、業界)の編集をTwilio Console画面のWhatsApp Sendersの箇所から行えるようになりました。
- こちらをクリックして該当のTwilo Console画面に直行するか、コンソール画面上「Develop > Messaging > Senders > WhatsApp Senders」と辿ってください。
- 編集対象となる送信元アドレスでEdit Senderを押してください。
- 画面上のBusiness Profile Informationの箇所で、追加のウェブサイトURL、業界といったフィールドについて追加・編集できます。
Build reusable functionality with Studio Subflows, now GA
2021年12月9日、フィルタ=Studio、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Studioのサブフロー機能が正式リリースとなりました。本機能をご利用いただくことで、共通に利用するStudioロジックを「サブルーチン化」でき、「親」フロー側から呼び出せますので、Studioフローを可読性を高めた状況で大規模化することが容易になります。
- 複雑性の排除 - 大規模なStudioフローの簡素化が可能です。
- フロー発行時間の短縮 - フローロジックの共通部分を切り出し、全体効率を図り、発行時間の短縮につなげます。
- 運用効率の向上 - 共通フローロジック部分が最適化されますので、インタラクション処理の全体的な効率向上につながります。
Flex UI 1.30 is now available, with updated Real-Time Queue Monitoring with SLA GA that provides more metrics and channel segmentation.
2021年12月9日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio FlexについてFlex UI 1.30をリリースいたしました。1.30のハイライトはReal-Time Queue Monitoring(キューのリアルタイム監視)機能の正式リリースです。日々のセンター運用におけるキュー(業務グループ)の稼働管理に必要となるメトリクスを表示する機能であり、キューの稼働状況をチャネル毎に内訳表示する、デフォルトで表示するメトリクスとしてnumber of handled customers(問合せ対応数), number of abandoned customers(問合せの放棄数), SLA(サービスレベル)を追加する等の更新をしました。ここでサービスレベルは、オペレータが対応した問い合わせ数のうち事前設定されている時間内に(=必要以上にお待たせすることなく)オペレータ接続された数の割合として計算されます。追加のメトリクスをプログラミング的に追加することも可能です。
キューのリアルタイム監視機能ですが、supervisor
の役割を割り当てられているFlexユーザーにはデフォルトで有効化されています。
新たに追加したメトリクスの計数スコープはToday
およびLast 30 Minutes
となります。Todayは本日のシフト開始からの累積、Last 30 Minutesは「今」を基点としてそこから過去に30分戻った時点までとなるため、各々のスコープの範囲内でのフレッシュな稼働把握が可能となります。また上述のようにメトリクスはチャネル毎に細分化できますので、運用管理的には一つのキュー(業務グループ)として扱うものの、稼働把握の視点からは細分化することが可能です。
サービスレベルについて上述した「事前設定されている時間」の設定は、キュー毎にそしてチャネル別に行えます。この粒度を活用いただくことで、運用要件やお客様の期待値に即したサービスレベル値の計算が可能となります。
キューのリアルタイム監視機能の詳細については、ドキュメントをご確認ください。また、この監視ビュー画面のカスタマイズについては、こちらのドキュメントをご確認ください。最後に、UIリリース1.30の詳細についてはFlex UIのリリースノートをご確認ください。
Search By TrunkSid in Voice Call Logs
2021年12月8日、フィルタ=Elastic SIP Trunking、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Console画面のMonitor > Call Logsの箇所に検索バーが存在します。また、このバーで検索条件として適用できるパラメータとして、SIP Call IDとCall SIDに加えて、新たにTrunk SIDが加わりました。
All Flex projects that use Automatic Updates upgraded to Flex UI 1.29
2021年12月8日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Flexにおいて自動更新設定が有効化されているFlexプロジェクトについてFlex UI 1.29への更新を行いました。
リリース1.29の主要な機能強化は、アウトバウンド架電用途の新たなダイヤルパッドを正式リリースしたことです。安定動作を追求し、制限事項を減らすことに注力しました。以下は1.29で解決された項目です。
- アウトバウンド架電が失敗した際のエラー報告の情報粒度を向上させました。
- アウトバウンド架電を複数同時に行うことができなくなりました。(ほとんどのセンターにおいて望ましい運用だと考えられます。)
- アウトバウンド架電が転送された際に通話録音が停止しなくなりました。
Flexのダイヤルパッドの詳細については、ドキュメントをご確認ください。またリリース1.29の詳細については、そのリリースノートをご確認ください。
Per-Service Webhook is now available in the Conversations
2021年12月8日、フィルタ=Conversations、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Conversationsで、Conversationサービス毎にWebhook設定を行えるようになりました。(参考: Twilioアカウントワイドに適用されるグローバルWebhookの設定もあります。)Conversationサービス毎に異なるメタデータをWebhook URLに含めてもいいですし、Conversationサービス毎に異なるWebhook URLを設定し、そもそも根本的に異なる振る舞いを誘導することもできます。
詳細については、ドキュメントをご確認ください。
Flex Workforce Management Real-Time Adherence Feed is Generally Available
2021年12月3日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Flex系のトピックです。ワークフォース管理(WFM)向けリアルタイム遵守(RTA)のデータフィード機能を用いることで、Twilio Flex上のオペレータ状態や活動(例: 受電対応、後処理)の推移を外部WFMシステムが監視することが可能です。
今回、このWFM RTAデータフィード機能が正式リリースとなりました。ヒストリカルレポート機能であるFlex Insightsと併用することで、Flexと外部WFMシステムとの連携を行えます。関連のドキュメントをご確認いただき、オペレータ稼働の予実管理にぜひご利用ください。
Access to request headers and cookies in Twilio Functions with Runtime Handler version 1.2.1
2021年12月2日、フィルタ=Serverless、リリース=<なし> [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio FunctionsのRuntime Handlerのバージョン1.2.1をリリースしました。1.2.1では(正確には1.2.0以上で)、Functionsコード内のevent.request
オブジェクトの操作を通して、HTTPリクエストのヘッダーやクッキー情報にアクセスすることが可能となります。詳細については、ドキュメントをご確認ください。
ヘッダーやクッキー情報にアクセスするには、該当のFunctionsサービスについて@twilio/runtime-handler
を1.2.1
に設定してください。新規の、あるいはRuntime Handlerの特定バージョンを指定していないFunctionsサービスについては、@twilio/runtime-handler
のデフォルトバージョンを1.2.1
にするようなバックエンドの振る舞いを向こう数週間かけてロールアウトしていきます。Runtime Handlerバージョンの指定についての詳細は、ドキュメントをご確認ください。
Announcing 24 Hour Participant Durations For Video Rooms
2021年12月1日、フィルタ=Programmable Video、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]
Twilio Videoのビデオルームの最長継続時間を最大24時間まで延長できるようにしました。ビデオルーム作成時にパラメータMaximum Participant Duration
の値を設定することで利用可能であり、すべてのルーム種別に適用可能な機能強化です。また、設定時間が経過した段階で該当のParticipant(参加者)はそのルームから離脱する(切断される)動作となります。
このパラメータ値のデフォルト値は4時間であり、REST APIでビデオルーム作成時に、最大24時間の範囲で任意の値に設定することができます。また、Twilio Console画面のRooms Settingsの区画で設定管理しておくことで、Ad-hoc式にルームを作成する際にも適用される形になります。
設定詳細については、こちらのドキュメントをご確認ください。また本機能を利用し、長めの継続時間を有する参加者のビデオレコーディングをCompose(集約)する処理に際して、制限事項等についてふれているこちらのドキュメントもご確認ください。