changelog 投稿内容のサマリ (2022年7月下旬の内容)

August 05, 2022
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レビュー担当者

changelog 202207bottom JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、月2回を目安に運用しております。最新情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

‘603 Decline’ response to termination calls sent to an inactive account

2022年7月11日、フィルタ=Elastic SIP Trunking、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

2022/7/11付けのリリースですが、2022/7/21(事後)の投稿のため「7月下旬」枠として記載しています。

TwilioがSIPトランク越しに着信方向のトラフィックを受ける際、対象のTwilioアカウントが非アクティブなアカウントステータスの場合、TwilioはSIPレスポンス「603 Decline」で応答します。Twilioアカウントが非アクティブなステータスとは、アカウントが一時停止の状態、または完全に閉鎖された場合を指します。この新たなレスポンスを導入することで、対象のTwilioアカウントが非アクティブの場合に、対向のSIPインフラストラクチャが代替SIPトランクにフェイルオーバーする等の対処を行うことが可能となります。

この状況では、SIPレスポンス「603 Decline」にはX-Twilio-Errorヘッダが含まれ、その値は「Error 10001: Account is not active」となります。このエラーコードにより、Twilioへの通話がdecline(拒否)されていることを理解することで、Twilioアカウントにデポジット額を追加したり、Twilioのサポート部門(help@twilio.com)に問い合わせるなどの問題解決に繋げることができます。

詳細については、ドキュメントをご確認ください。

Alphanumeric Sender IDs now support the ampersand (&) character

2022年7月20日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SMSサービスの送信者IDにおいて英数字対応機能を利用する際に、「&」文字が使用できるようになりました。これにより、例えば「Owl&Co.」のように、お客様のブランド名をより忠実に再現する送信者IDからSMSメッセージを送信することが可能になります。この機能は、英数字の送信者IDが適用可能な国でのみ利用可能です。TwilioのMessaging Service機能で英数字の送信者IDを使用する方法については、こちらのガイドをご確認ください。

Twilio <Connect> TwiML verb Enhancements

2022年7月20日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio VoiceのTwiML言語において、動詞句<Connect>のリソースターゲットとして、新たに名詞句<Conversation>がサポートされるようになりました。これにより、音声通話やメッセージを活用するオムニチャネルアプリケーションのワークフローをきめ細かくカスタマイズすることが可能になります。Twilio Frontlineはこの新機能を有効に活用できるアプリケーション例であり、通話中のさまざまな段階で、本機能を活用してFrontlineのカスタムアクションを注入することができます。使用例としては、以下のようなものがあります。

  • Frontlineのユーザー(従業員)とお客様とを接続する前段階でVoice TwiML命令を実行する。(例: Frontlineのユーザーに接続される前にお客様を自動音声応答(IVR)に転送)
  • 通話中の動作をカスタマイズする。(例:すべての通話で録音を有効化)
  • 参加者が通話から離脱した後、またはエラーが発生した際の通話動作のカスタマイズする。(例: Frontlineのユーザーが通話に応答しなかった場合、お客様に留守電メッセージを残すように促すなど)

ドキュメントをご確認いただき、今回のTwiMLの新機能「<Connect><Conversation>」をぜひお試しください。

Twilio Frontline Voice Extensibility

2022年7月20日、フィルタ=Frontline、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio VoiceのTwiML言語において、動詞句<Connect>のリソースターゲットとして、新たに名詞句<Conversation>がサポートされるようになりました。これにより、音声通話やメッセージのワークフローをきめ細かくカスタマイズすることが、Twilio Frontlineにおいても可能になります。具体的には以下の使用例が考えられ、アクティブな通話のさまざまな段階においてFrontlineのカスタムアクションを注入することで、これらが実現されます。

  • Frontlineのユーザー(従業員)とお客様とを接続する前段階でVoice TwiML命令を実行する。(例: Frontlineのユーザーに接続される前にお客様を自動音声応答(IVR)に転送)
  • 通話中の動作をカスタマイズする。(例:すべての通話で録音を有効化)
  • 参加者が通話から離脱した後、またはエラーが発生した際の通話動作のカスタマイズする。(例: Frontlineのユーザーが通話に応答しなかった場合、お客様に留守電メッセージを残すように促すなど)

ドキュメントをご確認いただき、今回のTwiMLの新機能「<Connect><Conversation>」をぜひお試しください。

[U.S. A2P 10DLC] Increased Visibility of Nonprofit & Government Status in Console

2022年7月21日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=<なし> [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

nonprofit-status-10dlc-wizard

米国A2P* 10DLC**に登録する際、非営利団体や政府機関であることが確認された場合、特別な特典を受けることができます。米国A2Pブランド作成時に、非営利団体または政府機関の企業タイプを使用して登録したお客様は、ブランド情報がIRS(内国歳入庁)の記録で登録された非課税団体と一致するかどうか、バックグラウンドで自動的に審査されます。非営利団体や政府機関のステータスを確認することで、特別なユースケース(例:チャリティ/501(c)(3)、政治)および関連するメリット(キャリア料金の割引やメッセージング上限の拡大)を受けられるかが決定します。非営利団体および政府機関のための米国A2P登録に関する包括的な情報については、ガイドをご確認ください。

* A2P(アプリケーション-to-パーソン; 企業アカウントから消費者ユーザーへSMS送信する形態), ** 10DLC(10-Digit Long Code, SMS送信元となる米国の10桁の電話番号)

これに伴いTwilioコンソール画面がアップデートされ、A2Pブランド登録時に非営利団体と政府機関のステータスが確認されたかどうかがより分かりやすくなりました。これらのブランド種別で登録すると、10DLC登録ウィザードのA2Pメッセージ制限の画面内に「Nonprofit Status」または「Government Status」セクションが表示されます。この画面セクションで、ブランドが非営利団体または政府機関のどちらであるか、そして特定のエンティティ種別でどのような特典が得られるかが確認できます。以前は、この情報はTwilioのISV APIでのみ確認可能でした(非営利団体の場合はtax_exempt_statusフィールド、政府機関の場合はgovernment_entityフィールド)。

非営利団体と政府機関のステータスは、以下のとおりです。なお、ステータス未確認のブランドは今回のコンソール機能強化で追加されたリクエスト機能をご利用いただき、証明書類を提出いただいた上でサポート部門による確認を受けて下さい。

非営利団体系のブランドステータス

  • 501(c)(3): チャリティ/501(c)(3)の特別なユースケースの適用
  • 501(c)(4)、501(c)(5)、または501(c)(6)のいずれか: 政治的な特別なユースケースの適用
  • 501(c)(7): 現時点では特別な特典はなし
  • 527 Political Organization (Federal, State, & Local): 政治的な特別なユースケースの適用、加えて、T-Mobileの場合には1日あたりのメッセージ数制限を解除
  • Not verified(ステータス未確認): ブランドが非営利団体であることを自動チェックで確認できない。

政府機関系のブランドステータス

  • Government entity: T-Mobileの場合には1日あたりのメッセージ数制限を解除、AT&Tの場合には75 [メッセージ/秒] のスループットをユースケースに関係なく適用。
  • Not verified(ステータス未確認): ブランドが政府機関であることを自動チェックで確認できない。

[U.S. A2P 10DLC] Ability to view phone numbers incurring unregistered penalty charges in Console

2022年7月25日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

米国A2P* 10DLC**経由でSMSメッセージを送信しているTwilioのお客様は、Twilioコンソールの「Trust Hub - A2P Messaging」の画面にログインして、未登録のメッセージを送信したことによるペナルティ料金が発生していないか確認できるようになりました。

* A2P(アプリケーション-to-パーソン; 企業アカウントから消費者ユーザーへSMS送信する形態)** 10DLC(10-Digit Long Code, SMS送信元となる米国の10桁の電話番号)

Unregistered Segment Alert in Console - A2P Messaging

未登録のメッセージセグメントは、登録セグメントよりもメッセージキャリアごとの料金が高いため、1,000セグメントあたり1~3米ドルの違約金が発生します。このバナー(上記スクリーンショットを参照)では、過去7日間のトラフィックパターンに基づいて、お客様が負うべきおおよその月額違約金を算出し、より分かりやすいようにしました。

この違約金を回避するには、まずA2Pブランドとキャンペーンの登録が完了していることを確認してください。Twilioサービスを自社事業のために利用しているダイレクトのお客様はこちらの登録手順に従ってください。また、ISVのお客様はこちらの登録手順に従ってください。登録が完了したら、「Download CSV」をクリックして、過去7日間に未登録のメッセージを送信した電話番号の一覧をダウンロードし、A2Pキャンペーンに関連付けられたMessaging Service(メッセージングサービス)に追加してください。なお、米国番号の宛先への送信が1日あたり3,000セグメント未満(少量)のダイレクトのお客様の場合、この時点では何もする必要はなく、違約金も請求されていません。

注意: バナー表示は過去7日間の履歴データに基づいています。直近で米国A2P 10DLCに登録された場合、最新の登録状況を反映していない可能性がありますので、右上の「X」をクリックしてこのバナーを解除してください。

詳細については、ドキュメントをご確認ください。

Verify Automatic SMS Fraud Detection is in Beta

2022年7月26日、フィルタ=Verify、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Verifyにおいて、不正行為に対抗しSMS OTPコンバージョン率を向上させることを目的とした「SMS不正行為の自動検出機能」をリリースしました。追加費用なしで自動的に動作します。

  • この機能についてふれたブログ記事「Reduce OTP Fraud with Twilio Verify’s Fraud Detection」(英語)をお読みください。APIの使用量を1日あたり35%も削減し、特定の国・地域でのコンバージョン率を2倍にした事例などをご紹介しています。
  • 詳細については、ドキュメントをご確認ください。

本機能の有効化に際しては、お問い合わせください。

Twilio Frontline web interface now in beta

2022年7月28日、フィルタ=Frontline、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio FrontlineのWeb版がパブリックベータ版として提供開始されました。お客様の社員は、デスクでも外出先でも、どこにいてもお客様とコミュニケーションをとることができます。

FrontlineのWeb版は、そのモバイルアプリ版(iOSとAndroidで利用可能)にシームレスにレイヤー化されており、追加の開発作業は必要ありません。詳細は英語ブログ「Keeping the ‘person’ in personalization with new Twilio Frontline features」でご確認いただくか、既存のFrontlineアカウントで今すぐログイン(https://frontline.twilio.com)し、お試しください。

New Relic Integrations Removal, Effective August 30, 2022

2022年7月28日、フィルタ=SendGrid Email API、リリース=Deprecated [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGrid Emailでは、2022年8月30日以降、SendGrid for New Relicおよび関連する連携機能のサポートを終了します。

2022年8月30日をもって、Twilio SendGridはNew Relicとの連携およびダッシュボードを削除しますので、New Relic側のダッシュボードにアクセスし、SendGridメールに係る統計や可視化を確認することができなくなります。該当の指標・データは現状でSendGridのDeliverability Insightsダッシュボードから利用可能で、同ダッシュボードではバウンスやブロックの理由・分類を含むプラスαの機能が提供されます。

New Relicとの連携機能を利用してEメール配信プログラムの各種指標を確認している場合、今後はDeliverability Insights機能を使用して、メール配信のパフォーマンスを時系列で合理的に管理画面内で確認いただけます。

New Relicとの連携機能を利用していない場合は、特にお客様側でのアクションは不要です。今回の変更はEメールの配信にはまったく影響しません。

Super SIM Fleet Data Limits Can Now Be Updated

2022年7月29日、フィルタ= Super SIM、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Super SIMにおいて、既存のSIMフリートのデータ通信制限を更新できるようになりました。これにより、SIMのデータ制限を簡単に増減させることができます。これまでは、フリートを別途新規作成し、SIMを新しいフリートに移動して、新しいデータ制限を割り当てる必要がありました。既存のフリートのデータ制限を更新するには、コンソール画面または/Fleets APIを使用します。

Editable Super SIM Fleet Data Limit Console JP

新しいデータ制限は、対象のフリートに割り当てられたすべてのSIMに数分後には適用されます。データ通信量の上限を上げた場合、データ通信量が上限を超えたためブロックされたSIMがあっても、新しいデータ通信量の上限が適用されると自動的にブロックが解除されます。同様に、現行請求期間のデータ使用量が新しいデータ制限値を超えているSIMは、新しいデータ制限値が有効になると、まだブロックされていない場合は、ブロックされます。

詳細については、ドキュメントをごか確認ください。