changelog 投稿内容のサマリ (2021年11月上旬の内容)

January 17, 2022
執筆者
レビュー担当者

changelog Nov-2021 1st half JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、月2回を目安に運用しております。最新情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

Maintain Caller-ID when Call Forwarding via Programmable Voice API

2021年11月10日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Voice APIにおいて、Callsリソースに新たなプロパティCallTokenが追加されました。CallTokenは、通話を転送する際に使用できるオプションのパラメータで、その値はTwilioインフラで着信があったときに生成されます。着信通話のCallToken値を転送通話のCallTokenパラメータに転記して通話転送することで、同じcaller-idを維持することができるようになります。(日本語補足: この機能は’21/11/10にリリースされ、その後数日後にロールバックされ、再整備後に2022年1月にあらためてリリースされていますので、再リリース時点のchangelog投稿も念の為ご確認ください。)

米国市場で将来的に、SHAKEN/STIRサービスにおけるDIV PASSporTが通信事業者によってサポートされた段階で、CallTokenを活用したエンドツーエンドの通話認証が可能になる予定です。

Known Agent Routing is now available in TaskRouter

2021年11月9日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio TaskRouterでは、タスク配信先のエージェントとして希望のエージェントが存在する状況への対応を強化する視点から、ワークフローのフィルターターゲットに専用プロパティを用意いたしました。お客様が以前にそのエージェントと話したことがある(ラストエージェントルーティング)、またはそのお客様を担当するエージェント/アドバイザーが決まっている(担当エージェントルーティング)等の状況で活用いただけます。

具体的には、「希望のエージェント」に対応するTaskRouter上のWorkerオブジェクトを把握し、そのSIDもしくは表示名を該当TaskRouterタスク上の各々のプロパティに設定してください。(known_worker_sid, known_worker_friendly_name

本機能を利用することで、通常のタスク配信(ACD)ロジックにおけるエージェント(Worker)評価の段階をスキップできますので、配信先の特定や実際の配信処理に係る時間を短縮することができます。

本機能の詳細については、ドキュメントをご確認ください。

Reminder: Upcoming changes to <Dial> verb behavior November 16, 2021

2021年11月4日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

2021年5月にお伝えしましたように、Twilio VoiceサービスのTwiML <Dial>動詞句について、機能強化を行っています。新機能<Dial><Sip>経由のSIP接続に固有のものですが、<Dial>, <Dial><Client>, <Dial><Number>を使用している既存のアプリケーションに影響を与える可能性があります。(<Dial><Conference>および<Dial><Queue>は影響を受けません。)アプリケーションのコードでこれら変更への対応を行う場合、2021年11月16日までにお願いいたします。

皆さまの既存アプリ・コードは多くの場合に変更不要で、現状コードのまま継続動作するはずですが、機能強化や動作変更がいくつかあり、アプリケーションに影響を与える可能性があります。2021年11月16日までに、開発環境またはステージング環境で既存のアプリケーションコードをテストし、潜在的な影響を確認することをお勧めします。

新機能は、コンソール画面の「Programmable Voice Settings」ページで「Enable Advanced Programmable SIP Features」設定をクリックすることで有効化できます。これにより、アカウント全体で新機能が有効になります。

当初、これらの機能をすべてのアカウントに適用するのは2021年7月31日以降と案内していましたが、お客様からのフィードバックに基づき、テスト期間を2021年11月16日まで延長しました。

New brand registration statuses and behavior in A2P 10DLC ISV APIs

2021年11月3日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

米国A2P 10DLCに関して、ISVの種別のお客様が配下のブランドの登録をAPIを通じて行う際、その登録ステータス(statusフィールド)として**新たに**2つの値を取り得ることにご留意ください。(statusフィールドは列挙型ですが、これら新しい値については、github changelogでも確認できます。)

* A2P(アプリケーション-to-パーソン; 企業アカウントから消費者ユーザへSMS送信する形態), ** 10DLC(10-Digit Long Code, SMS送信元となる米国の10桁の電話番号)

  1. IN_REVIEW (レビュー中)
  2. DELETED (削除済み)

またstatusフィールドに関連し、具体的には12月1日より、ブランド登録状況を確認するためにGET APIを使用すると、ブランドが第三者による手動審査中の場合にステータスがIN_REVIEWとして返されるようになりました。手動審査は7日以上かかることがあります。ブランドが削除された場合には、ステータスDELETEDが返されます。ステータス(列挙型パラメータ)の新たな値は、お客様のアプリケーションロジックにとって大きな変更となる可能性があるため、12月1日までに適宜コードを更新してください。

さらにstatusフィールドは、ブランド登録が完了し、キャンペーン登録に推移できる場合にのみAPPROVEDとなるため、ブランド登録のより正確な状況を表すようになりました。これにより、該当のブランドにとって必要な登録アクションを把握するために、複数のフィールドをチェックする必要がなくなります。ステータスの新しい動作は、Twilio コンソール画面内のA2Pウィザードや、APIで確認できます。12月6日以前は、IN_REVIEWステータスがコンソールでは表示されますが、APIでは返されない予定です。これは、アプリケーションロジックの更新に十分な時間を割り当てていただくためでもあります。

Twilio Functions is adding support for Node.js v14

2021年11月3日、フィルタ=Serverless、リリース=<なし> [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Functionsに関連し、お客様のサーバーレスコードのランタイム環境を最新に保つ一環として、Node.js v14への対応を追加いたしました。Node.jsのサポートスケジュールに基づき、Node.js v12は2022年4月30日以降メンテナンス長期サポート(LTS)状態でなくなります。商用アプリケーションでは、アクティブLTSまたはメンテナンスLTSのNode.jsリリースを使用するように留意してください。

現状でデプロイされているFunctionsコードについては、特に変更を行わない限り、そのままNode.js v12のランタイム環境下で動作し続けます。

Functionsのランタイム環境をアップグレードし、コードを動作検証&デプロイする手順については、ドキュメントをご確認いただき、Node.js v14への安全な移行を計画・実施ください。

527 Political and K-12 Education: Registration now available for U.S. A2P 10DLC

2021年11月1日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

米国A2P 10DLCに関連し、527政治団体とK-12教育機関のお客様向けに新しい登録フローが利用可能になりました。これらの新しい登録フローは、コンソールのA2PウィザードとISV APIの両方で利用可能です。

  • 527 政治団体は、A2Pブランド登録時にCampaign Verifyのトークンを提供することで、登録処理を完了できるようになりました。該当のブランドは、キャンペーンユースケースとして政治的に特別なユースケースを利用できるようになり、送信メッセージの上限が増加します。
  • K-12教育機関は、K-12向けの特別なユースケースを使用してキャンペーン登録できるようになりました。K-12教育機関向けユースケースについては、通信事業者の事後承認が必要ですが、送信メッセージの上限を増やし、通信事業者の手数料を引き下げることが可能です。

これら登録フローに際して、その適合性、送信メッセージ上限、料金、FAQについては、米国A2P 10DLCの特別なユースケースに関するサポートサイト記事をご確認ください。