changelog 投稿内容のサマリ (2021年2月下旬の内容)

February 25, 2021
執筆者
レビュー担当者
Aya Shiomi
Twilion

changelog Feb-2021 2nd half JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、ひとまず月2回を目安に運用開始しております。フレッシュな情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

Flex UI 1.25 and Webchat UI 2.8 are now available, with improvements to Flex UI troubleshooting experience and a Debugger UI now in Pilot

2021年2月24日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

このFlex UIリリースでは、Flex UIをお使いのユーザが効果的にトラブルシュート作業を行っていただけるよう機能強化しました。トラブルシュートは通常、元となる問題の理解、背景情報の把握に始まります。Flex UIのユーザは今回よりDebugger UI (デバッガ画面)を通してエラー通知を受けることができるようになり、またエラーの詳細な記載およびログファイルをダウンロードできるようになります。

flex-ui-125-JP

今回よりパイロットリリースとしてリリースするDebugger UI (デバッガ画面) 機能は、皆さまのアカウントから、機能フラグを介して機能有効化できます。

Flex UIの開発者はエラーおよびログファイルをプログラミング的に取得し、カスタマイズされた監視・レポーティングアプリを実装することができます。

import { Monitor } from "@twilio/flex-ui";

Monitor.getErrors(); // returns { errors: [Monitor.FlexErrorJSON] }

Monitor.getLogs(); // returns { logs: 'string' }

Flex UIのトラブルシュート、Debugger UI、エラーおよびログに対するプログラミング的なアクセスの詳細については、Flexドキュメントをご確認ください。

その他の主要な変更点は以下となります。

  • Flex WebChat UI 2.8 のリリースは、マークダウン言語に関する幾つかの不具合修正を含みます。
  • 音声デバイスの初期チェック機能がGAリリースとなり、すべてのTwilioアカウント上でデフォルトで機能有効化されます。(これまではパイロットリリースでした。)

このリリースの詳細については、Flex UI および WebChat UI のリリースノートをご確認ください。

Twilio Functions is adding support for Node v12

2021年2月23日、フィルタ=Serverless、リリース=<なし> [オリジナルの英語投稿はこちら]

Functions機能に関連して、Twilioではそのランタイム環境を業界標準に照らし合わせて常に最新にするよう心がけています。OpenJS財団のサポートスケジュールによると、Node v10は2021年4月30日にサポート期限を迎えることもあり、Nodeの新たなバージョンとの組み合わせで動作するように、Functionsを新たにデプロイする必要が生じます。

現在デプロイ済みのFunctionsコードについては、コードロジックに変更が加えられない限りにおいて、Node v10との組み合わせで動作し続けます。またFunctionsコードを2021年4月30日以降にデプロイした場合、そのコードはNode v12との組み合わせで動作するように自動的に構成されます。

Functionsコードをアップグレード/テスト/デプロイする手順を確認し、Node v12との組合せの構成に安全に移行してください。

実際には、2021年4月30日以降にFunctionsコードに変更を加えると、NodeJS 12との組み合わせで動作するように自動的に構成されることもありますので(前述)、Functionsコードのロジックそのものに変更(予定)がなくても、今のうちにNodeJS 12への移行(テストおよび再デプロイ)を行うことを推奨いたします。

最後に、現時点では以下のいずれかを行った場合のみ、動作対象のNode環境のバージョンが変更となりますのでご留意ください。■■ Twilioコンソール上⇒Functionsの画面内⇒Dependeciesタブにおいて明示的に設定変更を加える (以下画面キャプチャ) ■■ Twilio CLIのサーバーレスツールキットでフラグ‘runtime’を用いる (例: ‘twilio serverless:deploy --runtime node12’) ■■ ビルドする(Buildリソースを作成する)際に、‘runtime’パラメータに明示的に希望するバージョンを記載する (例:  ““runtime”: “node10””)。

func-node12-JP

New selected-ice-candidate-pair Event in Voice Insights

2021年2月19日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Programmable VoiceサービスのVoice Insights機能に新たなVoice SDKイベント“selected-ice-candidate-pair”が加わりました。このイベントには、WebRTCのICE経路候補(ローカル/リモート)の情報が、そのプロトコルや種別の情報込みで含まれています。 この情報を活用することで、TURNサーバ(メディアリレー用途)あるいはTCPプロトコルの利用など、厳しい通信要件のローカルネットワーク環境を経由しなければならないWebRTC接続を特定しやすくなります。詳細については、ドキュメントをご確認ください。

Toll-Free MMS is coming soon to Twilio

2021年2月19日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

米国トールフリー番号向けのMMS機能について、向こう数週間にわたって段階的にリリースしていくことをご案内いたします。

実際には今週(=2月中下旬週)から、Twilioコンソール上の電話番号の検索画面において、Advacned Search(高度な検索)機能を利用して米国(+1)トールフリー番号を検索すると、MMS機能に対応した番号が検索結果として表示され(る場合があり)ます。なお既にトールフリー番号を購入手配済みの場合、3月下旬までにMMS機能へ対応いたします。

トールフリー番号上でMMSメッセージを送信するには、APIリクエストにおいてMediaUrlパラメータを含める必要があります。MMSメッセージの価格情報は、こちらをご確認ください。

MMSメッセージの送受信がすべてのトールフリー番号において正式リリースとなり、北米の利用者に広くお使いいただけるようになった段階で、再度のご案内を予定しております。

Flex Plugins CLI now enables and disables plugins in a single step

2021年2月18日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

FlexプラグインCLIに対して以下の更新をいたしました。具体的には、CLIのreleaseおよびcreate-configurationコマンドに対してdisable-pluginおよびenable-pluginの引き数を付与することで、特定プラグインの有効化・無効化といった頻繁に行う操作を自動化することが可能となります。複数プラグインを管理するシナリオで、アクティブなプラグインの個々について構成情報を収集・更新するという負荷から開発者の皆さまを開放し、リリースプロセスが簡素化されます。これらコマンドの詳細については、CLIドキュメントをご確認ください。

その他の特記事項: Flexプラグイン名称ですが “plugin-”で始まる必要がなくなったことを併せてお知らせいたします。

Changes to Voice Insights Advanced Features Billing for some call flows

2021年2月18日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Programmable Voiceサービスの以下機能を利用して確立した通話について、Voice Insights機能の高度機能の枠組みでの利用状況追跡が正しくできておらず、したがって課金されていないケース(不具合)があることが分かっています − 1) ConferenceリソースのAdd Participant API、2) TwiMLインストラクションの<Refer>タグ、3) TwiMLインストラクションの<Dial><Sip>タグを利用した複数宛先への架電 です。2021年2月24日(米国時間)以降に新たに作成されたTwilioアカウントについてはこの不具合修正が行われる予定で、したがって、これら高度機能の利用に対して課金が行われることになります。2021年2月24日以前に作成されているアカウントについては、現状課金動作のままとなります。

Agent workload reporting in Flex Insights

2021年2月18日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Flex Insights機能において、エージェント稼働に関する詳細な日中時間帯レポーティングを提供開始いたします。本レポーティング機能により、エージェントがどの顧客対応に時間を費やしたのかを、スーパーバイザやデータ分析担当者が15分間隔のインターバルベースで把握することが可能となります。稼働レポーティング機能が特に効果を発揮する一例として、トーク時間が長めのセンター運用が挙げられ、稼働データをワークフォース管理(WFM)システムと連動することで、稼働予測やスケジュール遵守監視に役立てられます。エージェント稼働データは、通話等の方向性、キュー(業務グループ)、エージェント、Flex Insightsで利用可能なその他の属性値によってフィルタ、セグメントの処理を施すことが可能です。

また上記に加えて、エージェントが同時並行で幾つの顧客対応を行ったのか、すなわち、マルチタスクのモードで稼働の生産性をどの程度上げたのかを把握できるようになります。更にアイドル時間の確認も可能となります。

詳細については、稼働レポートのドキュメントをご確認ください。

Flex Insights Historical Reporting: Additional Custom Data Fields

2021年2月18日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Flex Insights機能において、Conversations、Customers、Agentsの各データセットについて、カスタムデータフィールドを幾つか追加で確認・操作できるようになります。ビジネスや運用のニーズに基づいてカスタムデータフィールドを追加し、追加データフィールドを活用したヒストリカルレポーティングデータのセグメント化、集約、フィルタ等が可能となります。

プログラミングを通してカスタムデータフィールドを設定する方法については、Flex Insights機能におけるデータ連携強化の記載をご確認ください。

API Key and 2FA Requirements Enforced for Essentials Customers

2021年2月17日、フィルタ=SendGrid Email API、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGridのEssentialsプランのすべてのお客様に対して、セキュリティ担保の一環として、APIキーを利用した認証を必須要件とします(API呼び出しとSMTP接続構成の両利用形態)。また該当のお客様アカウントにおけるユーザログインで、二要素認証(2FA)の有効化も必須要件となります(含: チームメートのログイン)。詳細についてはドキュメントの以下各々のセクションをご確認ください - APIキーを利用する認証二要素認証の有効化。これらについてのお知らせメールを受信していない場合、アカウントの連絡先メールアドレスの設定を再度ご確認ください。

New Parameters in Callbacks for Inbound WhatsApp Messages

2021年2月16日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

WhatsAppメッセージングの受信方向メッセージに関連し、HTTPコールバック(Webhook)において新たにパラメータ ProfileName, WaId, Forwarded, FrequentlyForwarded が含まれるようになります。パラメータ ProfileName にはWhatsAppメッセージ送信者のプロフィール名が含まれ、パラメータ WaId には送信者のWhatsApp IDが記載されています。また受信メッセージが転送されて来ている場合あるいは何回も転送されて来ている場合、パラメータForwarded および FrequentlyForwarded もWebhookに含まれ、各々値trueとなります。

Twilio SIPREC now supports SRTP and Regional Edges

2021年2月16日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Programmable VoiceサービスのTwiMLインストラクション<Siprec>において、セキュアRTPプロトコルを利用した録音音声ストリーミングの暗号化に対応します。また、指定のTwilioエッジロケーションを経由した録音音声ストリーミングが可能となり、SIPRECによる通話録音のパフォーマンス向上が期待できます。

実際の利用に際しては、Twilio SIPRECコネクタの設定においてSession Recording Server SIP URIを指定する箇所でパラメータsecure=trueを添えてください。

例 - sip:alice@example.com;secure=tru

また、SIPRECサーバに対して録音音声ストリームを張る際、コネクタのSession Recording Server SIP URIの指定箇所でパラメータedgeを添えることで、エッジロケーションを指定することもできます。

例 - sip:alice@example.com;edge=frankfur

パラメータ‘secure’および‘edge’についての詳細は、Programmable VoiceサービスのSIPに関するドキュメントをご確認ください。

Twilioの<Siprec>機能についての詳細は、<Siprec>のドキュメントをご確認ください。